消費者金融と銀行カードローンは適用される法律自体が異なる
お金を借りる方法として消費者金融と銀行カードローンがありますが、この2つは適用される法律が全く違います。消費者金融は「貸金業法」、銀行カードローンは「銀行法」という別々の法律で規制されているため、同じ個人向け融資でも中身はかなり異なるのです。
貸金業法には「総量規制」という仕組みがあり、年収の3分の1を超える貸付けが原則禁止されています。一方、銀行法にはこの総量規制がありません。ただし、近年は銀行も自主規制で年収の2分の1や3分の1を上限にしているところが増えています。法律上の義務ではありませんが、過剰融資を防ぐ動きが広がっているわけです。
適用法律の主な違い
| 項目 | 消費者金融 | 銀行カードローン |
|---|---|---|
| 根拠法 | 貸金業法 | 銀行法 |
| 総量規制 | あり(年収の1/3まで) | なし(自主規制あり) |
| 監督官庁 | 金融庁 | 金融庁 |
このような法的な違いがあるため、借りられる金額の上限や手続きの流れにも差が出てきます。特に総量規制の有無は大きなポイントで、すでに他社から借入れがある人にとっては選択を左右する要素になるでしょう。
審査の基準とスピードに違いがある
消費者金融と銀行カードローンでは、審査のスピードと厳しさに傾向の違いがあります。一般的に消費者金融は審査が早く、最短で即日融資も可能です。銀行カードローンは審査に時間がかかり、数日から1週間程度かかることもあります。
この違いは審査体制の差から生まれています。消費者金融は独自の審査システムを持ち、スコアリングを中心に短時間で判断します。銀行カードローンは保証会社の審査を経由するため、どうしても時間がかかるのです。また、2018年以降は銀行も警察庁のデータベースを照会するようになったため、以前より審査期間が延びています。
審査で見られるポイントの違い
消費者金融は収入の安定性よりも返済能力を重視する傾向があります。アルバイトやパートでも毎月一定の収入があれば審査に通る可能性が高いです。一方、銀行カードローンは属性を重視し、勤続年数や勤務先の規模なども評価に含まれます。
- 消費者金融:収入の有無と返済能力を中心に判断
- 銀行カードローン:勤続年数、勤務先、居住形態など総合評価
こうした違いから、正社員で勤続年数が長い人は銀行カードローンの方が有利になりやすく、パートやアルバイトの人は消費者金融の方が通りやすいという傾向が見られます。
金利と利用限度額の設定が違う
金利については、一般的に銀行カードローンの方が低めに設定されています。消費者金融の上限金利は年18%程度が多いのに対し、銀行カードローンは年14~15%程度が上限というところが多く見られます。ただし、これは最高金利の話であり、実際に適用される金利は審査結果次第です。
利用限度額も両者で差があります。消費者金融は総量規制があるため年収の3分の1が上限ですが、銀行カードローンは理論上はもっと高額の設定も可能です。とはいえ、初回契約では銀行でも50万円以下に抑えられることが多く、実際の利用では大きな差を感じない人も少なくありません。
金利と限度額の傾向
| 項目 | 消費者金融 | 銀行カードローン |
|---|---|---|
| 上限金利の目安 | 年18%前後 | 年14~15%前後 |
| 初回限度額 | 10~50万円程度 | 10~50万円程度 |
| 最大限度額 | 500~800万円 | 500~1000万円 |
金利の差は少額の短期利用ではあまり気になりませんが、長期間借りる場合や高額を借りる場合は、銀行カードローンの方が利息負担を抑えられる可能性があります。
それぞれに向いている人の違い
消費者金融と銀行カードローンのどちらを選ぶかは、自分の状況と優先順位によって変わってきます。どちらが良いというより、何を重視するかで判断するのが良いでしょう。
急いでお金が必要な人、審査に不安がある人は消費者金融が向いています。即日融資に対応しているところが多く、審査基準も比較的柔軟です。反対に、時間に余裕があり、少しでも金利を抑えたい人は銀行カードローンを検討する価値があります。
選択の目安
消費者金融が向いている人:
- 今日中、明日中にお金が必要
- パートやアルバイトで働いている
- 勤続年数が短い
- 無利息期間を活用したい
銀行カードローンが向いている人:
- 1週間程度の余裕がある
- 正社員で勤続年数が長い
- 少しでも低金利で借りたい
- 銀行口座を持っている
また、すでに消費者金融から年収の3分の1近く借りている人は、総量規制の対象外である銀行カードローンしか選択肢がない場合もあります。自分の状況を整理した上で、どちらが合っているか考えてみてください。
最近の動向と注意点
近年、消費者金融と銀行カードローンの違いは以前ほど明確ではなくなってきています。銀行も自主規制で融資額を制限するようになり、消費者金融並みの審査スピードを実現する銀行も出てきました。逆に、消費者金融でも銀行系列の会社が増え、サービスの質が向上しています。
ただし、どちらを選ぶにしても借りすぎには注意が必要です。カードローンは便利ですが、返済計画をしっかり立てないと利息が膨らんでしまいます。特に複数の会社から借りると管理が大変になるため、できるだけ1社にまとめる方が良いでしょう。
申し込む前に、自分の収入と支出を整理し、毎月いくら返済できるか計算しておくことをおすすめします。無理のない範囲で利用すれば、消費者金融も銀行カードローンも生活を支える便利な道具になります。