おまとめローンで金利と返済は本当に軽くなる?一本化には注意点があることも知る
おまとめローンで金利と返済負担は本当に軽くなるのか
複数の借入があると、それぞれに返済日があり、金利も異なるため管理が大変になります。そんなときに検討されるのが「おまとめローン」ですが、実際に金利や月々の返済額が軽くなるのか、疑問に感じている方も多いでしょう。
結論から言えば、おまとめローンを利用することで金利が下がり、返済負担が軽くなる可能性は十分にあります。ただし、すべての人にとって必ずお得になるわけではなく、現在の借入状況や利用するローンの条件によって効果は変わってきます。
おまとめローンは条件次第で総量規制の例外に該当する場合があります。既に年収の3分の1近くまで借りていても、おまとめのための借り換えであれば利用できる可能性があるので、諦めないことが大事です。
金利が下がる仕組みと条件
おまとめローンで金利が下がるのは、借入金額が大きくなることで、より低い金利が適用されやすくなるためです。消費者金融のカードローンなどは、少額の借入だと上限金利(18.0%程度)が適用されることが多いものの、まとめて大きな金額にすることで金利が下がる場合があります。
たとえば、以下のような借入状況だったとします。
| 借入先 | 借入残高 | 金利 |
|---|---|---|
| A社(消費者金融) | 30万円 | 18.0% |
| B社(消費者金融) | 50万円 | 18.0% |
| C社(クレジットカード) | 20万円 | 15.0% |
| 合計 | 100万円 | 平均17.4% |
これを銀行のおまとめローンで借り換えて金利12.0%が適用されれば、平均金利が17.4%から12.0%へと大きく下がります。金利差は5.4%となり、これが返済負担の軽減につながるわけです。
月々の返済額はどれくらい変わるのか
金利が下がると、月々の返済額にも変化が現れます。前述の例で、返済期間を3年(36回払い)と仮定して計算してみましょう。
| 状況 | 月々の返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| おまとめ前(平均17.4%) | 約36,500円 | 約131万円 |
| おまとめ後(12.0%) | 約33,200円 | 約119万円 |
| 軽減額 | 約3,300円 | 約12万円 |
この例では、月々の返済額が約3,300円軽くなり、総返済額も約12万円減る計算になります。毎月の負担が軽くなれば、生活にゆとりが生まれ、返済を続けやすくなるでしょう。
返済負担が軽くならない場合もある
おまとめローンは必ずしも万能ではありません。場合によっては、かえって負担が増えてしまうこともあるため、慎重に検討する必要があります。
特に注意したいのは、返済期間を延ばしすぎてしまうことです。月々の返済額を減らそうとして返済期間を長く設定すると、金利は下がっても総返済額が増えてしまう可能性があります。
返済期間を延ばした場合の影響
先ほどと同じ100万円の借入を、返済期間5年(60回払い)でおまとめした場合を見てみましょう。
| 返済期間 | 月々の返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| 3年(36回) | 約33,200円 | 約119万円 |
| 5年(60回) | 約22,200円 | 約133万円 |
| 差額 | ▲11,000円 | +14万円 |
月々の返済額は約11,000円軽くなりますが、総返済額は約14万円も増えてしまいます。目先の返済を楽にしたい気持ちはわかりますが、長期的に見るとかえって損をしてしまうこともあるのです。
金利があまり変わらない場合
おまとめローンの金利が、現在の借入の金利とあまり変わらない場合も注意が必要です。たとえば、すでに低金利のカードローンを利用している場合や、おまとめローンの審査で希望する金利が適用されなかった場合などです。
金利差が1~2%程度しかないのであれば、おまとめによる軽減効果は限定的になります。手数料や諸費用を考えると、むしろ現状のまま地道に返済を続けたほうが良い場合もあるでしょう。
おまとめローンで返済を軽くするために気をつけること
おまとめローンを効果的に活用して、確実に返済負担を軽くするためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
まず第一に、複数の金融機関を比較して、できるだけ低い金利のローンを選ぶことが大切です。同じ100万円を借りるにしても、金利が12.0%と14.0%では総返済額に数万円の差が出てきます。
比較すべき項目
おまとめローンを選ぶ際には、以下の項目をしっかり比較しましょう。
- 適用される金利(最低金利ではなく、実際に提示される金利)
- 返済期間の選択肢(柔軟に設定できるか)
- 手数料や保証料などの諸費用
- 繰上返済の可否と手数料
- 審査にかかる時間
特に金利については、広告に出ている最低金利が誰にでも適用されるわけではありません。審査によって決まるため、事前に仮審査などを利用して、実際に自分に適用される金利を確認しておくと安心です。
返済計画をしっかり立てる
おまとめローンを組む前に、無理のない返済計画を立てることも重要です。月々の返済額をいくらに設定するか、何年で完済を目指すかを具体的に決めておきましょう。
生活費や貯蓄を考慮した上で、少し余裕を持った返済額を設定するのがおすすめです。無理な返済計画を立ててしまうと、結局返済が滞ってしまい、本末転倒になってしまいます。また、ボーナス月には繰上返済を行うなど、可能な範囲で早期完済を目指すと、利息の負担をさらに減らせるでしょう。